プログレスの月とT土星の検証

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私の「P月」は、去年の夏に7ハウス入りしました。

1〜6ハウスが、内なる世界、地下とすれば、7〜12ハウスは地上なので、
P月が7ハウス入りしたということは、もぐりの世界から、外に出てきた、というわけなのです。


そこで、P月の7ハウス入りを記念して、私のP月がそれぞれの部屋にあったとき、どんな感じだったかを覚えている限りで検証したいと思います。


*


<①.10ハウス、11ハウスの頃:思春期~大学入学>


高校入試の頃、P月は「社会的達成」を表す「10ハウス」にいました。
まさにホロスコープのてっぺんです。


正直、私は高校入試であんまり苦労した記憶がありません。(たぶん)
一応難関校でしたが、塾もあまり行かずに合格しました。
入試の日のP月は、N太陽とトラインを作ってもいました。


しかし、思春期が人より遅かったので、高校では「友だちづくり」に苦労しました。
このとき、P月は、「友人、コミュニティ、ネットワーク」を表す「11ハウス」にいました。
教科書通りに読めば、「友人関係が活性化」といきそうなのに、
私は「友だちの作り方が解らない」という悩みに落っこちていました。


その不安定さによって、成績も落っこちて、上位クラスからはじき出されました。
第一志望の大学にも落っこちました。


幸い友だちは出来ましたが、一部の気の合う子とだけいる、みたいな感じで、
漫画のような、『クラスの仲間との青春イエーイ』みたいなのは、一切味わえませんでした。


ここでちょっと思い当たるのが、「トランシットの土星」(以下T土星)です。
私のホロスコープでは、ずっと「T土星」と「進行の月」がくっついて、一緒に移動しているのです。
占星術界はよく、「土星先生」と呼ばれているとおり、「制限と試練の星」として名を馳せている、厳しい星です。


私が、「人より遅い思春期」で悩み始めたのは、中3の頃でした。
この頃、この土星先生が、P月よりちょっと先に、11ハウス入りしていました。
そう考えると、中3終わり〜高校時代、「友人」に「制限・試練」がかかって苦しいのも納得がいきます。


P月が11ハウスを抜けるギリギリの頃に、大学に入学し、音楽系のサークルに入りました。
土星は先に12ハウス入りしていましたので、11ハウスにいたのは、P月だけです。
ここでようやく、11ハウスらしいイベントが起きた!という感じですね。


サークルに入ったばかりの頃は、めちゃくちゃ楽しかったです。
上記のように、高校で「広くて楽しいワクワク友だち関係」にズコッとこけているので、
「私もこんな楽しい仲間と青春らしい時間を過ごすことが出来るんだ!」
と、感激でした。


なお、このとき、同時にP金星が水瓶座入りしています。
水瓶座は11番目の星座なので、11ハウス的といえばそうなのかもしれません。


*

<②.12ハウスから1ハウスに抜けるまで:つらかったとき>

が、サークル活動が始まって間もなく、P月は「12ハウス」に入りました。
1ハウスが「誕生、始まり」を表すので、その前に当たる12ハウスは、「死ぬ直前」です。
12ハウスのキーワードは「ボランティア、浄化、精神世界」など。
(ボランティアは、自分を消して他人に尽くす、のイメージですかね。)
「隠された場所、見えない場所」、というイメージもあります。


最近、某所の「プログレスについて語ろうスレ」を見てたら、
「P月12ハウスつらい」「早く12ハウス抜けてくれ」
といううめきでいっぱいでした。
P月が12ハウス入りをすると人は、暗闇に取り残されたような状態になるのでしょうか。
自分が消えちゃうからか、1ハウス(スタート)を目前にして、わけが解らなくなるからなのか。
まぁ、個人のホロスコープのコンディションにもよるんでしょうけど。


なお、このときは、同時に、

  • “破壊と再生”を表す「冥王星」が「ディセンダント」にトランジット
  • 土星先生は「アセンダント」の真上
  • ASC-DSC軸上で、プログレスの満月

という星のイベントの真っ只中でした。

今、思い返しても、この大学2〜3年というのは、人生でトップ3に入るくらい辛い時期でした。
家の中は家族の病気などで、ごたごたしていました。
けれどそれを口止めされてたので、対外活動に悪影響をもたらしてるのに説明は出来ない。
自分のあまちゃんぷりと、世間知らずを思い知らされて自分を責めたり、
自分にも事情があるのだと説明したい思いもあったし、かろうじて言えても、甘えだ言い訳だ無責任だと叱られて、
同時に恋愛がらみでも嫌がらせを受けたりもして、
そのストレスで、P月が1ハウスに抜けた直後に帯状疱疹を発症しました。
しかも体を壊したことを、周りには知ってもらうことさえ出来なかった(笑)


このときに失恋した……というか、体を壊したトリガーになったのが、好きだった人でした。
この人から説教食らったのがトドメで、帯状疱疹になったのです。
まあ好きだった人といっても、子どもの恋みたいなもんだったし、今となっては「ホントに好きだったのか?」みたいな感じなので、これについては正直、もうどうでもいいです(笑)
その後の出会いに全部上書きされたわ。女ってそういうとこ、あるよね~
※「(笑)」に念をぜひお感じください。
(その頃のホロスコープについてはこちらもどうぞ)


*

<③.1ハウスから2ハウスへ:やり直しのとき>

さて、さっき、上で、

「12ハウスのP月が辛いという書き込み多数」

と書きましたが、その掲示板では、

「いや、12ハウスと同じくらい、3ハウスもきつい!」

と書いてる人もたくさんいました。


3ハウスは、「コミュニケーション、知性、技術」の部屋。
つらいのは、ホロスコープの底…ICに向かうからでしょうか。
最近、書類送検された青くて悪い旅行会社があったかと思いますが、
P月3ハウス入りで、その悪い会社に新卒で入った私は、
連日の深夜残業に……
合わない職種(=営業)に……
馬車馬のように働かせられる日々に……
追いたてられるプレッシャーの日々に……
広島での初めて一人暮らしの寂しさに……
それらによって、遂に心が崖から転がり落ちる寸前までいきました。


ん? 土星は何をしてたかって?
ICのあたりをうろうろしてましたね(笑)


個人的にICって、皮膚の下、ってイメージなんですけど、
こう、うかつに触られると激痛が走る、やわらかくてデリケートな部分。
そこを試練の星に触られるのがきつかったというのもあるのだろうか。


まあそれが関連してかは解りませんが、とにかく、ホームシックがすごかったです。
東京に出てきてかかったことは一回も無いのに、広島では毎日泣いてた。
仕事の辛さ(合わなさ)が相乗効果をかけていたんだと思います。

ただ、お客さんとのコミュニケーションや、電話の取り方などの、
「社会人の基本」を叩き込まれたのもこのときです。
それは次の仕事でも、そして今の仕事でも確かに活きている「技術」ではありますね。
占星術に出会ったのも、このときです。「技術」といえば、そうかも。


*

<⑤.4ハウス~5ハウス:家と創造>

そして、P月が4ハウス入りすると同時に退職し、地元に帰りました。
4ハウスは「家族、共感、居場所」を表す部屋。
「家」に帰ったわけです、ホントそのまんま(笑)


一方、土星先生の執拗なストーキングは相変わらず。
4ハウスに土星が来ると、今いる場所から身動きが取れなくなるといいますが、
次の仕事はなかなか決まらず、臨時採用で綱渡りしながら、家では鬱々としていました。
この頃は、ホントによく泣いていました。


私は、出生図の月(N月)も4ハウスなので、この頃、「ルナリターン」を迎えました。
つまり、私にとって土星が4ハウス入りするというのは、N月にコンジャンクションするということになります……。


それはさておき、ルナリターンでは、人は、「自分の本来の生き方」を思い出すんだそうです。
このとき、P月が3ハウスのときに一度手放した、絵と文章の世界に帰りました。
具体的に言えば、最初のエッセイ本「Cotorilla vol.1」を作ったのが、このときです。


P月の5ハウス入りと同時に、次の職が決まり、ピータン社(仮名)に入社しました。
ほどなく、土星もおいかけてきました。
しかし、ピータン社入りがなぜ5ハウス的出来事になるのかは、ちょっとよく解らない。
なぜなら5ハウスは「恋愛、子ども、創造」の部屋だから。


確かに、初めて「文学フリマ」に出たのもこのとき。
創作(5ハウス)を形にして、社会に出した(土星)という意味では納得がいきます。
そのためには、資金(=仕事)が必要だったといえばそうかな。


また、私は元々土星が5ハウス天秤座ですので、
同時にサターンリターン(土星回帰。オトナになるときとされる。)でした。
ピータン社には正社員として3年勤めたので、
「これでとりあえず、一般社会人やった、って言ってもいいだろう」
という免罪符が作成された感があります。


また、恋愛について、「人生ってすごいな!」って出来事もあるにはありました。
5ハウスは恋愛の部屋とはいうけど、ここでいう恋愛は、「愛する力」の方。
“自分”がどう在るか、にスポットが当たるんですね。
そういう意味では、確かに「自分が恋愛を」頑張っていたときだと言えるかもしれません。


*

<⑥.6ハウス~7ハウス:上京>

さて、書きながら気づいたんですけど、私の場合、
「体内時計のP月と、試練を加えてくるT土星が一緒に移動する」
ということはつまり、
「自分の中でクローズアップされたテーマと、取っ組み合いをしてクリアしていかなければならない。」
ということなんじゃないでしょうか。


土星の試練は、逃げてもダメ。逃げたらツケが出来るだけ。
そう考えると、宿題も納得がいくというもの。いつも通りのお約束です。


7ハウスに入ると、「デビュー」と言われます。
上でも書いたけど、この14年、目立たなかったのが、社会的な場に出ていくようになるんだそうです。人間関係も広がるんだとか。
確かに、高校入試が終わって、P月が坂を下り始めてからは、10ハウスにいたるまでとは打って変わって
「自分はダサイ人間だから……」
と思ってきていたように思います^^;
子ども時代は、割と自信があって勝気で目立つ子だったのにね。
…まぁそんな自分が逆にイヤになってしまって、否定していた時間でもあったのですが。


それにしても、ドエムなホロスコープ持って生まれてきたなぁと、改めて思うわ。

キャトロの星の庭

Cotorillaの別邸。占星術の話題専用ブログ。主に実体験検証。

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