わたしの土星先生

NASA/JPL/Space Science Institute <Cassini-The Mission Continues>


今日は久しぶりに、リマーナすず先生に占星術の鑑定をしてもらいに、保谷まで行ってきました。


前から薄々気付いてはいましたが、私のホロスコープ、『土星』が強いんです。
占星術でいう土星は、「制限、苦手意識、ブロック」などを表します。


私はこの土星が『5ハウス』に鎮座しており、
かつ、8ハウスにいる『金星』と90度という葛藤の度数をとっております。
品位は高く、『天秤座』(高揚の位置)にあります。
金星が山羊座なので、『ミューチュアルレセプション(星座交換)』にもなります。


斯様な状態のため、土星だけがえらく点数が高いことが、すず先生に表を見せてもらってよく解りました(笑)
つまり、「恋愛(5ハウス)」と「性的なこと(8ハウス)」に対しての苦手意識が強いのです。
5ハウスは創造や楽しみの部屋でもありますから、遊びを手放しで楽しむ!ということも苦手です。
いわば、「クソマジメ」というやつです。
このことに関しては、もう、残念ながら実感しかありません。


私も手放しで楽しむ、ってことをしてみたいよう。
なんでも「ねばならない」に捕われるのはやめたいよう。
固くて難しい表情をした土星が、楽しいことをしていたいと言っている金星に、
いつもああだこうだと口出しをしてくる。


私は占星術を知らない友達に、土星の話をするときに、
「私の土星は、女子バレー部の顧問みたいなもんかなぁ」
と話します。
金星が、遊び盛りでキャピキャピした女子バレー部員だとしたら、
そこに鬼コーチの土星が「しゃべってないで練習しろ!」ってやってくるんです。
そんなイメージです。



土星先生がこんなにうるさいから、

みんながするっと開いた扉の前で、いちいち悩んで立ち止まって、

みんなが越えたり、あるいは抱えなかったコンプレックスにしつこく捕われて、

みんながするっと登ったはずの階段に、ぶつかって跳ね返されて、転がり落ちてまた登って、



おかげで、扉を開く鍵のありかを必死で探し求めなければならなかった。

おかげで、自分とどかんと向き合って、必死で問題を解かなきゃならなかった。

おかげで、転んで擦りむいた傷の痛みを知って、癒し方を考えなくちゃいけなかった。



土星先生がこんなにパワフルだから、

そのおかげで、私は、恋や、愛や、自分の魅せ方や誰かと繋がることについて、

たくさん、たくさん学ぼうとしたんだわ……。




NHKの朝ドラ「ちりとてちん」の主人公の喜代美は、ヒロインに珍しく、ネガティブで不器用で、いつも転んでばかりです。
落語家になりたいのに、それだってなかなか上達しません。
そんな彼女に、師匠はこんな風に語ります。


「不器用なもんほど、ぎょうさん稽古する。

ぎょうさん稽古したもんは、誰よりも上手(うま)なる」


と。



土星がある場所に、人は苦手意識を持ちます。
土星がある場所の示すことは、いろいろと遅くなりがちです。
けれど、土星は生涯かけて克服していくテーマでもある。
そして、苦手だからこそ、どうにかしたくて、取っ組み合いをしているうちに、
土星のテーマのエキスパートになることが出来るのだそうです。


土星が表す「制限、苦手意識、ブロック」は、
言い換えれば、「土台、形作ること、粘り強さ」でもあります。
考えてみれば、楽しいだけの女子バレー部では、全国大会には行けません。
鬼コーチがいてこそ、初めて夢が現実に変わろうとするのですから。


もし、私がこんなに恋愛に不器用でなければ、知ることが出来なかった世界があるんです。

もし、私がこんなに一体感に苦手意識を持っていなければ、学べなかった世界があるんです。



「どうして私の人生は各駅停車なんだろう。
みんな特急に乗ってどんどん行っちゃうのに!」


何もかもが人よりずっと遅れてる、そう嘆いた私に、大学の後輩がこう言いました。


「でも、いいですか先輩、僕、今からいいことを言いますよ。
各駅停車で行くということは、特急では見られない景色を見られるということです!
ほら、いいこと言った!」


冗談めかして言っていたけれど、その言葉を聞いて一年以上経った今日も、彼の言葉は、鮮やかに私の中で響いてる。

それは、たぶん、それが人生の真実だったからです。



人生は、ただ成功だけするためにあるのではなく、
きっと、『味わうため』にあるのではないだろうか。
それを土星ほど教えてくれる星はないのかもしれません。



死と再生を表す、太陽系最強の星『冥王星』に、がつんと上に乗られて、
大変革を強いられた私の金星は、山羊座15度にいます。
これにスクエアをかける土星は天秤座19度ですから、
金星の上からずれてきた冥王星は、次は土星にスクエアをかけてきます。

「土星が冥王星に影響を受ける分、金星は土星の支配から解放される可能性がある」

と、すず先生。


遊びたい盛りの娘のような金星を押さえつけていた、厳しい親父さんのような土星は、
冥王星による『変容』を遂げた娘の成長を、少し離れて見守ってくれるターンに入ったと、
とりあえずはそういう解釈でいってみるのもいいかもしれない。


また同時に、土星自体も、変革をせざるを得ないときに来ているのでしょう。
スクエアは『葛藤』を意味しますが、そう言われれば、すでに始まっているような気がします。
「ねばならない」といった条件づけへの疑問。
度の過ぎた真面目さ潔癖さは、もういい。そんな風に土台を覆される思い。
自分が知る以外にも世界があるのだという、自分の中の常識の破壊。



変革は、私たちを『殺すため』に来るのではない。
『新しく生きる』ために来るのだと思います。



なんだって敵視してしまえば、仲良くはなれない。
それは星……すなわち、自分の中のエネルギーや能力も同じでしょう。


痛みや苦しみは確かにあるかもしれないけれど、それもまた人生、
そして私の命にプログラムされた必要な過程だと受け容れていけばいい。
そうすれば、「それ」がなぜ起きるのか、
なぜ、こんな土星を抱えて生まれてきたのか、
その本当の意味に、気付いてゆけるような気がします。


* * *


今日が、スピリチュアルレッスンの最終日でした。

「27日間、毎日ブログを書く」という課題、これで達成です!


自分に対して誓いを立てる。そしてそれを守ること。

それが「自分を信じることに繋がる」という意味を持つ課題でした。

コツコツ何かを続ける。これもまた土星のテーマですね。


日記を書くときは、かならずBGMを必要としますが、

今日は久しぶりにBUMP OF CHICKENでした!

キャトロの星の庭

Cotorillaの別邸。占星術の話題専用ブログ。主に実体験検証。

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