月と海王星のスクエア〔4〕見えないものを


前回は、主に「感覚(五感)」の面から月−海王星スクエアを考えました。
今日は、感情や空気など、より非科学的で目に見えない、不思議ちゃんサイドの話。



月−海王星のアスペクトだけではなく、その海王星が、
『7ハウス』にいることが影響していると思いますが、どうも私は、
「くっつかれやすい」「依存的されやすい」
「生きるのがヘタと自覚している人に好かれやすい」

といった傾向があります。


文章を読んでいただいているとお分かりだと思いますが、
私はちっとも「いつも静かに笑っている」人なんかではないです(残念)。ただ、
「聞き上手」「励まし上手」「受け止めてくれそう」
などといったことを言われることは、これまでの人生でまあまあ多かったです。


これはおそらく、悩み、迷っている友人たちに心を打ち明けられたとき、
彼らがどういう言葉を欲しているか、そしてどんな言葉をかければいいか、
これらを何となく察するからかもしれません。いや、察するというか、

『相手の状況を自分の中に一旦取り込んで、周波数のようなものを合わせ、
言葉に変換して外に出すという作業』

が、自分の中で瞬時に行われている感覚があります。
これは海王星だけじゃなくて、キロンの作用によるところも大きい気がしますが。
キロンは「傷を受けた上で癒しに変える」星なので、
「正論は別にあるが、今、これを言われたところで辛いだけだろうな」
というのを経験から導いてコミュニケーションに変えてる部分もあるのでしょう。


「聞き上手」や「受けとめ上手」といった言葉は、それだけでしたらありがたい褒め言葉ですが、
ここが海王星の厄介なところで、気付いたら領海侵犯されたり、
必要以上に頼られたりしていたこともありました。


「共依存」っていうのは、海王星型人間の最大のテーマかと思います。
相手が、例えどんなに理不尽な理由でその荷物を負わされているとしても、
それは「自分の荷物ではない」と線を引くこと。
手助けはしても抱え込む必要はないことを理解すること。
「慈愛」と「依存」をはき違えないこと。
これが非常に大切かと思います。



「共依存」と根っこは似た部分があるかと思いますが、
やっぱり「同情心の強さ」にも自覚があります。
とはいえ、私は前の会社でも社長と対立して退職してますし
(参考記事:冥王星と魂の望み)、人の好き嫌いは結構激しいです。
ナウシカの話
でも書きましたが、人間より動物の方が好きなくらいで、
ちゃんと知り合った相手はともかくとして、人間というカテゴリに対してはあまり優しくないのかな……
あ、いや、「人間というカテゴリ」がイヤなんじゃない、「人間独自のゴーマンさ」がイヤなんだ。
動物も含む弱者やマイノリティを排斥、あるいは支配したりするものがダメなんだ。


けど、その一方で、どんなに対立した相手や、がっかりした相手でも、
ちょっといいところを見せられると、ほろっとほだされてしまうというか、
いいところを見せられていなくても、対立の熱が冷めると、なんか嫌うのが可哀相になってしまうというか。
TVの中の人でも、あんまり簡単に「嫌い」って言いたくない、と思っている気がします。
自分の品性に対しての矜持どうこうの問題ではなく上と同じ、「なんか可哀相になる」という。
この辺は、海王星なんだか、キロンなんだか、よく解りませんが。
まあ月−火星の合持ちでもあるからか、どうしても許せない例外等に対しては、
「よーし、言うたなコルァー(#゚Д゚)! 表でろやああああ!!」となることもありますけど。



なお、領海侵犯が行き過ぎて、月がキャパオーバーを起こすと、
「それは裁ち切れ」と、裁定を下してくるやつが居ます。
ホロスコープの船長である「太陽と天王星のコンジャンクション」です。
ですので、
「頼られる⇒優しい⇒頼られる⇒優しい⇒調子こかれる⇒(月が不快感を覚える)⇒笑顔で閉店」
という突然のさよなら(=天王星的行動)もあったので、戸惑われた人たちもいるかもしれません。



なお、よく敏感体質の人の特徴として挙げられている、
『映画やドラマに感情移入してすぐ泣いてしまう』というのはありません。
むしろ、「ふーん、このパターンねえ〜」と冷めやすい。
(ノンスタ石田君の声で読んでください)
たぶん、月が乙女座(シニカルで分析癖持ち)だからというのもあるでしょうが、
嘘くさい、あざとい、そういうのに気付くと、とたん引いてしまう。
一方、梨木香歩の作品や、かぐや姫の物語のように、魂に触れてきたと感じるものでは、
他には無い感情移入で泣きまくるところも。
この辺は自分でもツボがよく解りません。



このように、勝ち気だったり、容赦なかったり、皮肉っぽい部分があるので、
内側の月に気付かれず、「強い人」「めげない人」のように見られることがあり、
「あ、表面で判断されたな」と感じた相手に対して、心を開かなくなるところも。
自分で素を見せないようにしているのにね、ひどいもんだ。
私は実際、すごく落ち込みやすいし、結構泣き虫です。
月が海王星の所為でじゅくじゅく(熟れたトマトのようなもん)というのを
本能的に自覚しているので、あまり不用意に人を入れたくないのかもしれません。



私はスピリチュアルな人ではないので、今のとこ、オーラもエネルギーも見たことないですが、
「月−海王星型は、オーラが大きい」というようなことも言われたことがあります。
見たことがないだけに、何と言えばいいのかは解りませんが、
つまり、いろんなものを取り込みやすいということのようです。


そう考えますと、上記のような「周波数調整」もそういう一種なのかもしれないし、
また、「会った後に相手の気配が右側に残る」という謎の体験もその一種かも。
会ってた時の相手の空気がそのまま残ってる感覚があります。


とはいえ、この現象が発生する相手は一人だけなのですが。
この人とは星の相性が特殊で、コンポジットチャートも団子になります。

こんなコンポジット。(より団子感が伝わる小惑星入れたver.)↑
これくらいの団子コンポジットが発生する相手は、他には母親しか見つけられてない。
なお、この「気配」は、長いときには2泊3日くらい残ります。



そして本館の方でも書きましたが、結構、勘が当たるという自覚もあります。


例えば、抽選に応募していたライブの当選発表日、
そのことをすっからかんに忘れて旅行先の神戸でへらへら遊んでいたのに、
当選発表の10分前に突然フッと思い出し、同時に心臓がそわそわしだして、
んで、結果当たっていた、とか。
(そのライブが、のちのち、結構大切な『きっかけ』になったりした)


例の旅行会社でも、鬱の手前まで行って、判断能力を無くしていた中、
天の助けのように頭の中で答えが聞こえて、逃げ出す踏ん切りがついたとか。


もうダメだ……と落ち込んでいたのに、何だかフッと大丈夫な気がして立ち直って、
そして実際にその件は大丈夫だったとか。


そんなに頻繁にでは無いですが、そういう経験も確かにあります。


ただ、何度もいいますが、霊感は無いです。
月−海王星のスクエアで検索すると必ず、霊感があるだの、
母親が混乱してるだのアル中の場合があるだの、
なんか適当なことがWEB上にあれこれ書かれていますけど、

私は幽霊を見たことは無いし、うちのお母さんは下戸だし、完璧主義で全然混乱していません。

星のエネルギーは人によって、あらゆる出方をするし、
他のアスペクトや環境を考慮して初めて見えてくるものがあるような世界でしょうが。
月−海王星が霊感という出方をするなら、作家や芸能人は、霊能力者だらけになりますわ。
せっかく見るなら、妖精とかトトロがいい。


*


とりあえず、ざっと思いつく影響はこのとおりです。
前回と今回を読んで頂ければ解ると思いますが、
あんまり生きやすい配置じゃないですな、月に海王星って。


でも、星にいいも悪いも無い、結局、ただの特徴だから。
活かすも殺すも自分次第だから。
ただの特徴だけど、活かせば宝だから。



というわけで、自分で思う月−海王星の活かし方含む「総括」は次回、シリーズ最終回にて(予定)。

キャトロの星の庭

Cotorillaの別邸。占星術の話題専用ブログ。主に実体験検証。

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