夢、ガス、幻想、失望、涙、スピリチュアルなどのキーワードを与えられている海王星様ですが、
それら「ぼやっと」した言葉で表されるように、とにもかくにも、
「境界線を溶かす星」なんだと私は認識しております。
境界線……それはつまり、ガードする壁のようなもの。
エヴァンゲリオンでいえば、ATフィールド。(皆がわかる例えでお願いします)
よって月に海王星のアスペクトというのは、言うなれば、月(感情や体質)に対して、
通常であれば機能するであろう壁を海王星が『溶かし』に入るので、
即ち、皮膚が機能せずに神経がむき出しになっている状態のようなものとも言えるし、
高性能レーダー搭載という状態ともいえるように思います。
そしてその結果、必然的に神経過敏になったり、反応しやすい体質になったり、
あるいは共感力が上がる反面、周囲の人や環境からの領海侵犯を許しやすくなったりするのかもしれません。
斯く言う私は、月のアスペクトが豊富なので、海王星以外の影響も大きく、
それゆえにか切羽詰まって「生きづらい」とまでは、それほど思わずにこられましたが、
言われてみれば、確かにこの影響による面倒くささは、あちこちで感じてきたように思います。
とりあえず、これは月−海王星の影響かもしれない、と思われることをざっと羅列してみます。
(聴覚過敏および掃除機・気圧変動に弱いという話は先に、シリーズ第1回をご覧下さい)
私は寝る前、妄想をしながら夢の世界にGOするのですが、
「寝る前に見たもの」が強く影響をもたらすことに気付いたので、最近では制限するようにしています。
顕著に出るのは漫画です。
最近の例で言えば、無料だったためにうっかり読んでしまった『進撃の巨人』の冒頭、
仲間が輪切りになったシーンがダメージになって、二日ほど引っ張りました。
あれだけ、夜9時以降のホラーはあかん、って肝に銘じていたのに……。
子どものときに見た、「ドラゴンボールZ」のフリーザ戦、あれもそう。
クリリンが、フリーザの第2形態にお腹を刺されたシーンが怖すぎて眠れなくなったように、
そしてその思い出が忘れられないように、なんか変にトラウマ化しやすいところがあるようです。
グロに限らず、いいものであっても、寝る前の漫画はもうとりあえずナシです。
だって、妄想が全員、ベルばら顔になったこともあるんだから。妄想がハデで寝れんわ。
睡眠と言えば、『夜泣きがすごい赤ちゃん』だったことはいうまでもありません。
こないだも父が、「お前はよく泣く赤ちゃんやったもんなあ〜!」なんて言っていました。
結局、今の「夜9時以降のダメージ」と「赤ちゃんの夜泣き」は、原因が同じところにあるんだろうと思います。
つまり、日中の刺激を赤ちゃんの時はギャン泣きで、
オトナになった今では、夜中の脳活動でどうにか整理を付けようとしているというわけです。
それくらいしないと、昼間の刺激を消化しきれないのだと思われます。
いまも、夜中に目が覚めると、その直前まで就寝前の情報を脳が処理していたのが解ります。
綺麗なものを見て寝よう……ホントに。
あ、でも嬉しいことでも寝れなくなるんだった。
昔、BUMPのライブで、藤くんがすぐ横を通ったその晩、
次の日がデートだっつうのに一睡も出来なかった思い出が……。
それから、人間の念みたいなものって言えばいいんでしょうか、
あれが結構ドロッと溜まってしまうのを感じることがあります。
それが例え『正当な怒り』であっても、あまりに負の力が強いと、アテられてるのも感じます。
感じるというか、帰宅してから、異常に力が抜けてげっそりしてしまうというか。
先日は、帰宅して、ご飯も食べずに、『ごめん寝』の状態で30分沈んでいました。
ゴシップサイトやニュースの悪意も、この疲弊の原因に含まれますが、
ゴシップはともかく、ニュースを避けて生きるわけにもいかないし。
どうやって社会を知ればええねん! と困ることもあります。
ニュースと言いましたが、以前も触れた通り、TVは全般的に苦手な物体です。
全く見ないわけではありませんが、流し見というか一方的に情報を身体に入れられるのが苦手なようです。
自分で選んでみる分にはまだOKなんですが、見すぎると疲れて休憩を欲します。
TV休憩ってなんやねん、って感じですよね。
実家では、TVがうるさいと主張する私と、TVっ子世代の親との戦いでした。
地元にジョイ◎ィットというスポーツジムがあるんですけど、
『ジョイ◎ィットというフレーズを繰り返し叫ぶCMが鬱陶しいとキレる私
VS
いちいちキレるお前が鬱陶しいという親』
という図でした。
クダラネー。クダラネーなんだけど……私の身体は「やめてくれー」って叫ぶんだよ。
体質的な話で言えば、まず『カフェイン』と『お酒』に弱いです。
とにかく夕方以降のコーヒーは禁物です。
緑茶は慣れれば大丈夫だけど、しばらく飲まないとすぐ耐性なくします。
お酒に関しては、酔いやすくてすぐ真っ赤になる一方、冷めやすい体質でもあるので、
二日酔いは一度もしたことが無いです。
また、月−海王星持ちには結構いる気がするのですが、
子どもの頃からアレルギー体質で、私の場合は実は長らく猫アレルギーを患っていました。
猫に限らず、毛、ほこり、ダニが原因で涙とくしゃみが止まらなくなるタイプだったのですが。
いまも完治まではしていませんけど、猫に関しては、昔より耐性が付き、実家の子に限っては問題ありません。
それからシリーズ第1回でも書きましたが、
どうも、新月と満月に反応しやすいらしい。
その仕組みに気付いたときに、「あたしゃ、オオカミかよ」と思いました。
という話を絵画スクールでしたら、おじちゃん、おばちゃんに爆笑されました。
でも、月の影響ってスピリチュアルでもなんでもないらしいですね。
実際に、不眠を起こす人が多いというデータもあるとか。
私の場合は、新月前、満月前(当日よりその3日前くらいが多い)に不眠症を起こす他、
星のアスペクトにもよりますが、変にぜーぜーと息が上がったりします。
という話を職場でしたら、今度は「ウミガメかよwwww」と爆笑されました。
なお、ネイタルの星に影響が大きい新月満月ほど、この傾向がアップします。
このように様々な刺激に過剰反応するため、当然、ビビリにもなります。
これは「月乙女」も一枚噛んでる気もしますが、ビビリ業を思いつく限り並べてみますと、
- プールで水に顔を付けるのが恐かった幼少期(クラスで一番遅かった)
- 食べカス検査をするための赤い薬を口に入れるのをテコでも嫌がった児童期
(先生も終いには諦め、一緒にいた子が「変わりに噛んであげる~」と奪ってった) - 風船がパン!と割れる瞬間が怖いのは幼少期から今も進行形
- 小柄で非力だったから、逃げ回るしかなかった恐怖のドッジボール
- のみならず、ボールが飛び交うために横切るのが怖い昼休みの校庭
- 実は揚げ物が怖い(たまにはするけど)
などなど、挙げてったらキリが無い。
そしてその恐怖が頂点に達して、お腹を壊したことも。
劇場に「ロードトゥパーディション」と「戦場のピアニスト」を観に行ったときは
いずれも映画終了と同時にトイレ直行でした。
(前者はトム・ハンクス版の子連れオオカミ、後者はナチスドイツの物語です。)
こんな性質であることを理解せず、旅行会社の営業職に就いたりしたもんですから、
当然、大変なことになりました。
大音量かつエンドレスで流れる有線放送……
一人でも多くの契約を取るために、仕事を中断しても接客することを求められ……
一人でも多くの契約を取るために、接客中だろうが作業中だろうが
電話を即座に取ることを求められ(コール一つで取らないと怒られる)……
バリバリのブラックだから、終電も終わった夜道を自転車で走る心細さ……
そして何と言っても、我儘と傲慢を全身にまとってやってくる、押しの強いお客さんの恐怖。
休みの日に、
「今ここ(マンションの4階)から飛び降りたら、もう会社に行かなくていいかな」
と考えてしまうほどに危なかったです。
少し話は脱線しますが、最近、『稀に見るハズレな本』を読んでしまいまして、その中に、よくある、
「嫌な仕事を一生懸命やってたら評価されるようになって、自分では知らなかった自分に気づいた」
系の説法が載っていました。
私がこの手のアリガタイお話に反発するのは、上記のような経験があるからです。
どこかのシスターが書いた『置かれた場所で咲きなさい』って本を店頭で見かけたのも、
この旅行会社に勤めている時だったため、変に落ち込んだのを覚えています。
当たり前です。だって、逃げたい、でも逃げられない、と苦しんでいた時だったのだから。
自分を知るということは、やっぱり大切なことだと思う。
端から無理だ無理だと逃げてしまえば、可能性を狭めてしまうというのは尤もだし、
私もまた、営業をやってみたからこそ、「それは出来ないんだ」と知ることが出来たわけだし、
確かに「やってみたら出来た、怖くなくなった」と思えたことだってたくさんある。
この世に居る限り、経験が最も大事であるということには異論はないし、
「自分探し」を隠れ蓑に、容易に投げ出すことを肯定する気ももちろんない。
けれどもその一方で、
どこかで「これは自分の仕事じゃない」と見極めないといけないこともある。
そうじゃないと、死んでしまうことだってあるのだから。
「やり続けろ」と強いるのは時によっては危険なことで、
そもそも他人が決めることではないと思う。
……脱線しているうちに長くなってきたので、一旦区切って、次回に続きます。
次回は主に、「心の境界線」の話について。
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おまけ:お腹が痛くなった映画
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