私が占星術に興味を持ち続けているのは、たぶん、二つの理由があるからです。
一つは、自分たちが、星のエネルギーの下に生きているという、確かな「符号」を見つけられたから。
疑り深い私は、過去の出来事と星の教科書を照らし合わせて、証拠探しをしました。
結果はいうまでもありませんが、それら「証拠」の中でも決定的だったのは、
「星の地図上に「ご縁」が記されていること」
を幾度も目の当たりにしたことです。
自分や、親戚の「親子、あるいは夫婦の相性」において、重要な星である「太陽」「月」、
そして「アセンダント」などの感受点と、縁を表す「ドラゴンヘッド」での符号をいくつも見つけた時の興奮。
逆に言えば、深い縁がある人同士には、必ずこの符号が見られました。
そしてもう一つは、それでいて、「運命は決まっている、という考え方をしない」から。
単純な運勢占いだったら、「今年はいい年、悪い年」「苦労する年、幸運な年」と書かれているし、
個人の運命判断のようなものでも、「幸運、不運」でしか分けていないところがあったりする。
何より占い師が「あなたは●●頃に、◎◎になるわよ」なんて、
未来を透視するように断定するのが占い業界ではいわば、普通。
でも、西洋占星術で使う星たちは「生きるために活かすツール」という感じがします。
確かに、占星術でも、古くは凶星、吉星なんて区別があったものだけど、
凶星扱いだった火星は「ケンカの星」である一方で「情熱の星」という意味もあるし、
海王星は悪く転べば「ドラッグ・鬱・不安定さ」といった意味になるけれど、
「想像力や夢」といった意味も持つ。
どれもが表裏一体、諸刃の剣な力を持っていて、どっちに活かすかを自分で決められると思えるのです。
ホロスコープには、それぞれの「才能」や、「この世で果たしたい約束」が隠されています。
ホロスコープを読み解くということは、「この世というダンジョンを旅するための地図」をもらうようなものだと思います。
ホロスコープの存在を知るということは、「神様のノート」の存在に気付くようなことなんだと思っています。
生まれ持った星図という地図を見ながら、どこへ向かうか。
どう活かして、どう生きるかを自分で決められる。
それは、例えば人間は、“向こうの世界”から、お母さんのお腹に降りてくるときに
背負ってきたリュックの中に、じゃがいも・にんじん・たまねぎ・お肉を詰め込まれていて、
「その材料で肉じゃがをつくるか、カレーを作るか、それはお前次第だ」
って言われてるみたいだなぁ、なんて思ったりします。
*
そんな風に例えた私に対して、
「それで、スパイス持っている人に出会うとか、大鍋持っている人に出会うとか、おたま貸してもらうとか、レシピ探したりとか、いろいろ試行錯誤しながらこの世界を探検するのね。
リュックの中には気づかなかった食材も入っていたりして、お味噌だったら豚汁になるかもしれないし、可能性がどんどん広がりますね。」
そう、さらに想像力を広げて豊かな答えを返してくださったのは、
私のホロスコープを読み解いてくださった、リマーナすず先生。
私が東京で出会った、『熟練星読み師』です。
すず先生が読んでくれた、私の星の地図には、
恋愛がヘタなところも、
受け止めることは得意で、甘えるのが苦手だということも、
実は一人で生きていくことに意味を見出せないと思っていることも、
完璧主義で、創作物を“自分の子ども”か、“うんこ”かにしか考えないところも、
普通の人に出来ることが出来なくて、普通の人に出来ないことが出来るという特殊なスペックも、
そして、
趣味が仕事になりやすいタイプであること、
物事を連携させて表現することが得意なこと、
動物や植物、そして子どもと同化してしまう性質を持っていること、
恋愛は創造性の原動力であり、なおかつ人生のテーマであること、
そして、児童文学者によくあるアスペクトがあって、
創造するものの作風はやっぱり、大人が子どもへ宛てるメッセージのような部分があって、
結局は、文章が一番得意であるということ、
これらが全部、書いてありました。
私のホロスコープでは、土星が強烈な存在感を放っています。
5ハウスの土星が、愛の星「金星」とも90度を組み、私の恋愛下手を一層盛り上げています。
「何かコツコツ続けることがあれば、土星は恋愛の邪魔をしない。
土星の力をそちらに転換して使ってしまえばいい」
というのが、すず先生のアドバイス。そして、
「でも、恋愛は一生のテーマですよ。5ハウスに重い星が三つも揃っている」
とも。
私の、占星術への関心は、すず先生に出会ってから、本格的に覚醒しました。
星の地図を読むという、「賢者」の仕事を目の前で見た思いだったからです。
*
星のエネルギーが、人間に影響を与えるなんて、何の根拠もありません。
科学と違って、証明することは出来ません。今のところは。
けれど、私たちは、太陽系三番目の惑星である「地球」に生まれた、宇宙の一員であることは確かなわけです。
地球に住む我々は、よいお天気の日には心も晴れやかになりますし、
気圧の変動で体調が崩れたり、鬱々としたりすることもあります。
ひとつの星の中で、そういう影響を受けるのだから、
もしかして、それをもっともっと遠く大きく、宇宙に広げて考えてみたって、
大して不思議でも無根拠でもおかしなことでもない。
今はただ、技術的な証明の手段が無く、その力を目で見ることが出来ないだけで。
現代では科学的に証明出来ていることたちも、大昔の人たちにとっては、恐ろしい魔法のような出来事でした。
日蝕も、月蝕も、彗星も、そして虹が作り出す現象だって。
占星術で読み解く宇宙のエネルギーは、今はまるで「魔法」です。
でも、あと何年か、何十年か、何百年か経った頃には、
「かつて魔法のように言われていたこと」として、
もしかしたら理科の教科書に載っているかもしれませんね。
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